本音のりっちゃん

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\27歳の本音ブログ/

素敵♡原田マハさんの4作品

最近、図書館で一気に予約して借りた、原田マハさんの4作品がどれも素敵な作品だったので、しばらく良い余韻に浸ることができました。気になったら読んでほしいと思いますので、ネタバレはしないよう気をつけつつ、簡単に紹介していきます。

 

 

1.キネマの神様
キネマの神様 (文春文庫)

キネマの神様 (文春文庫)

 

「映画」をきっかけに様々な人と繋がっていく、父と娘の物語です。親子愛も素敵ですが、私は父とある人の友情に、とても感動しました。ある人の正体が分かった時には、思わずゾクッと・・・。いくつになってもキッカケがあれば、素敵な友達ができるんですね。実際に公開されている映画も出てくるので、見たくなりますし、思わず映画館に行きたくなる作品です。この作品はすごく良すぎて、あまり長く書くとネタバレをしてしまいそうです(笑)おすすめです。

 

2.楽園のカンヴァス
楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

 

ルソーの絵をめぐる、2人の男女の物語です。ルソーやピカソの絵を中心に、様々な絵が出てきますが、美術の知識が全く無い私でも、すごく楽しめました。物語に出てくる絵を全部、スマホで調べながら読んだので、すごく時間がかかってしまい、初めて、物語の中にこんなに入り込みました。原田マハさんが、美術をとても愛しているんだなぁと思える、とても読み応えのある作品でした。

 

3.夏を喪くす
夏を喪くす (講談社文庫)

夏を喪くす (講談社文庫)

 

夏を喪(な)くすと読みます。4話の中編集なので、読みやすいです。4話とも女性が主人公で、女性の心情が丁寧に描かれています。内容的には、不倫や病気など全体的に重く、良い終わり方とも言えないかもしれませんが、その中に少しの希望を用意しておいてくれるので、後味も悪くなく、読むことができました。

 

4.星がひとつほしいとの祈り

7話の短編集です。正直、思い出そうと思っても、一つ一つのお話を何となくしか思い出せない、でも確かに心をぐっと掴まれた記憶だけは残ってる、そんなお話ばかりでした。だから、何度も読み返したくなる、いつ読んでも心をぐっと掴まれるんじゃないかなぁと思いました。話の中に出てきた、「水うちわ」生で見たら綺麗なんだろうなぁ。日本最後の朱鷺のキン、全く知らなかったので胸が痛くなりました。やっぱり心にはちゃんと残ってます。紹介した4作品のなかで一番、今読み返したいと思った本です。

どれも素敵な作品でした。

 

最後に

原田マハさんの本を読み始めたのは、最近ですが、原田マハさんを知ったのは、短大の時です。友達が原田マハさんの「カフーを待ちわびて」という本を勧めてくれたのを、最近ふと思い出して、(「カフーを待ちわびて」はまだ読めてないのですが)図書館で借りて、それからハマりました。勧めてくれてから大分時間が経ってしまいましたが、友達にはとても感謝をしています。

なんとなく読書ってタイミングがありますよね。読んでいる時の自分の気分も、結構影響される気がします。

今回紹介した本も、誰かのタイミングのきっかけになったら嬉しいなと思います。